あとがき。
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蛇足、と言ってしまえばほんっとそうなんですけれど、
制作にあたってのことを書き記したいなぁと思います。

「終恋」は、私がはじめて書いた長編小説でした。
というよりは、短編におさまりきれないものを思いついたので、
長編にしちゃいました!という感じでもあったりします(笑)

連載中に、「よく思いついたねー」などと言われました。
しかし、実はこのような記憶障害は実在します。
心理学の授業で、短期記憶障害の方のビデオを見ました。
それで、「恋心も止まったままなのかしら?」と妙に冷静に考えたのがきっかけです。
そして、それを小説にしよう、と思い立ちました。
片想いと両想いを同時にしているような感覚。

とにかく、切ないものを書こう。
そう思いました。
世の中には、禁断の恋と呼べるものがたくさんあります。
思い合ってるのに、どうしてなの!!って感じのが。
このお話は禁断の恋でもなんでもありません。
それなのに、届かない。
切ない片想いであり、切ない両想い。

あるドラマのテーマで「永遠の片想い」というのがありました。
私は、そのドラマのラストを勝手に考えていました。
永遠の片想いを完了させるには、相手を殺すしかないんじゃないか?って。
しかし、実際のところそのドラマのラストはハッピーエンドでした。
なんだか、さみしくなりました。永遠の片想いって、どのへんが?って。

じゃぁ、永遠の片想いってなんだろうね?と考えました。
この「永遠の片想い」が、この小説の裏テーマです(爆)

さてさて、先程この障害が実在すると言いました。
最初は、実在することを明確にするつもりでした。
医学的なことを交えて説明しようと思いました。
でも、ふと考えました。
これは小説であって、「私ってば、勉強してるでしょ?」って知識を見せる場じゃない。
専門的な事を書いて、むずかしくするなら、いっそファンタジーにしたほうがいい、と。
そして何よりも、この小説は、
障害を持った女の子の成長記録でも、奇跡物語でもなく、
障害を持った女の子に恋をした男の子、のお話だということです。

だから、ふれなかった部分がたくさんあります。
それは、欠陥ではなく、意図だ!と勝手に思ってます(笑)

というわけで、長いあとがきを読んでくれてありがとうございます。
そして、今まで読んでくださってありがとうございます。
これからもがんばります。

                                          2001/04/12 なみ




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