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お気に入りの赤い缶に たくさんの写真をしまった
眠れない夜みたいに 私の中身が崩れそうだから
お気に入りの青いビンに 小さなストラップをしまった
こぼしたコーヒーみたいに 忘れたいことが残るから
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040722
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孤独な頭が ありきたりな言葉を 投げつけてきます
欲望のままに 泣いたり 怒ったり 眠ったり
でもきっとそれは 誰にも 伝わらないまま 仕舞われるのです
伝わらないとは なんて悲しいことでしょう
それでも 叫ばずにはいられない 愚かで 小さな このカラダ
吐き出すことで 満たされる なんてこと あるんでしょうか
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040717
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欲しいものはひとつだけって ずっと言っていたよね
たとえばその腕の中で 心が溢れるくらい強く抱きしめてみて そうしたらきっと
わたしはそのまま 死にたくなる
わたしの腕の中の孤独を分け合って ふたりで
いままでの距離を埋めて
黒い影にそまる 白いシーツの隙間 小さくじゃれあおう
誰にも見つからないように 囁いて笑うの
あなたの声はわたしを歌い わたしの声はあなたを歌うわ
太陽はいらない 全てを照らして 夢を壊すから
ふたりに 夢以外なにが必要だっていうの?
欲しいものはひとつだけって ずっと言っていたよね
聞いてても 聞いていなくても いいよ
あなたの隣に わたしがいくから
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040712
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小さな孤独 の瓶の中
ガラスを隔てて 滲む真夜中
膝を抱える
眠りを誘う
あと一歩 足りないとしたら
涙まで
もう数日間
流すの は
孤独?
それとも
ただの 甘い水 ?
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040705
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